第28回日本公衆衛生学会総会シンポジウム
討議
五島
pp.29-45
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204941
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司会 以上で被害者の方を中心としました話題で,私どものほうで予定しておりました演者の発言は終わりました。これから会員の皆さんから発言をおねがいするのですが,討議の問題は,「食品衛生」あるいは「有害食品をつくらないようにするにはどうすればいいか」ということは後にまわして,まず被害者の方が出された問題,あるいは被害者が発言されているいろいろな問題と関連して,一般の方から質問あるいは討論がございましたらどうぞ……。所属とお名前をお願いいたします。
五島(岡大衛生学教室)先ほど大阪の「守る会」の北村さんのほうから後遺症調査の問題について非常に貴重なご指摘があったというふうに考えます。私,ここで壇の上におられる先生方,および会場の先生方すべてに対して質問したいと思うわけですが,患者の家族の方々が,われわれを含めて,15年間全くこの苦しみから手を引き,やみに葬っていた,その状況の中で,15年間,後遺症があるといって訴え続けてこられたということが,後遺症の証明の重要な一つであるということがいえないのかどうか,ということについて一つお伺いしたいと思います。
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