特集 一般教育科目の再検討
一般教育科目の考え方と実際—北海道大学医学部付属看護学校の場合
吉田 京子
1
1北海道大学医学部付属看護学校
pp.597-603
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907372
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はじめに
最初に,次の文章を読んでいただきたい.これは‘看護学校カリキュラムの中の一般教育科目の意義をどのように考えますか’というアンケートに対して答えられたものの中から,学生の許可を得て引用したものである.
看護は,患者およびスタッフなどとの人間関係の中で営まれる行為であると思う.他者との人間関係を円滑に営むためには人間的に成熟していなければならないし,また何事にも関心と興味をもち,自分の知識としていく積極性も必要と考える,そのために一般教育科目は,高校までの学力的教育とは内容もずいぶん異なり,興味をもって自己の視野を広め,基礎的な知識と関心をもち,これからの自分の知識の蓄積への糸口としていくために有意義であると思う(また多くのことを知っていることは,人間関係において相手を理解する上でも役立つ).
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