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教育の目標分類をめぐる諸課題
鈴本 敦省
1
1学習院大学
pp.121-125
発行日 1979年2月25日
Published Date 1979/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907311
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ここ数年,看護教育界で関心を集めている課題のひとつに,教育目標の設定や分類の試みがある.目標を操作することは,養成機関全体の教育のソフトウエアーを変えることになるのだから,カリキュラム開発につながる重大な意味をもっている.進行中の試みとしては目標による管理(management by objectives)の教育版といってもよいものがあり,それが昨今の状況とも考えられるが,実はこの種の教育の原理と発想の根底には,システム工学的なモデルの採用があり,教育の効率を高めようとする諸種の方略(strategies)が組み込まれていることに注意する必要があると思われる.
筆者は,カリキュラム論より教育の評価の理論に関心を寄せてきた関係から,次下にこれらの諸点について触れておこうと思う.
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