講座
評価活動をめぐる諸問題
鈴木 敦省
1
1立教大学教育学部
pp.619-622
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904117
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〈評価活動の改善はなぜすすまないか〉
先ごろ都の主催した臨床指導者の講習会に出向きましたところ,臨床側の方々が実習生の指導についていろいろな問題や疑問をもっていて,評価問題についていくつかの提案をなさいましたので,それらの点をめぐって再び筆をとろうと思います。
以下の諸提案は,実習指導の体験のない方々やこれから指導の体験を持たれる方々にも参考になろうかと思われますので,ありのまま記述してみます。提案を行なうためにとった方法は,6×6パネル法で6人ずつ6グループにわかれて集団討議を行ない,各組から代表一人に出てもらって全体討議を行ない,論点を絞ったものであります。3月中に2回実施されましたこの講習会には,学院や付属養成機関を全然もたない,委託実習を引き受けている病院,療養所などからの参加者もまじっていましてかなり変化に富んだ意見がとびだしてきましたが,「とにかく私たちはこう考える」という,現状打開のための提案(間違った考え方も含めて)が出されていたように思われます。とにかく,「評価表の改善や評価活動を行なうにあたって,隘路となり,困難な点はどこなのか」をグループで討議した結果は次のようなものでした。
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