特集 右心をめぐる諸問題
右心をめぐる諸問題
笹本 浩
1
1慶応義塾大学内科
pp.908-909
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202540
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1.右心のあるべき場
右心に対する関心は,従来から,左心に対する関心よりも低かったことは否定できない。
しかし,philogeneticには右心のほうが原始性である。原始生物が,まず水中に発生し,やがて陸上へ行くようになるが,一部の生物は再び水中へもどるようになる。この違いによって,静脈系にevolutionが起こるが,このようなphilogenyからみると,心臓は本質的に静脈性である。この辺の事情については,本号の三木助教授の論文を参照して頂きたい。
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