私の発言
患者と学生に学ぶ
千葉 紘子
1
1盛岡赤十字看護専門学校
pp.329-333
発行日 1978年6月25日
Published Date 1978/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907215
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はじめに
当校に看護婦教育が開設されて昨年でちょうど80年を迎えた.昨年開かれた同窓会(桐花会)から,記念にアンリ・デュナン(赤十字の創始者)とナイチンゲールの肖像画が寄贈され,その除幕式も行われ玄関に掲げられているが,あらためて当校の伝統の深さと先輩諸姉の尊い業績に深く感銘しつつ,朝な夕なに肖像画に接し,心をひきしめられる次第である.
赤十字看護婦は,卒業すると同時に後輩の指導者であるとされ,私たちもその意を体して成長してきた.そういう観点から今日までの長い間,看護学生の臨床指導は婦長がその任務にあたり,専任の臨床指導を位置づけずして今日まで続けられてきた.
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