専門看護をめざす卒後教育のスタート
神奈川県立看護教育大学校における専門看護教育—Ⅰ.小児看護課程
大谷 昌美
1
,
浅川 明子
1
1神奈川県立看護教育大学校
pp.173-177
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907077
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はじめに
看護における卒後教育が盛んに行われるようになってきた背景には,それが看護の質的向上と看護婦自身の意識に好ましい変化をもたらすこと,看護や医療内容の高度化・複雑化に対応できる看護婦の要請が高まってきたことが考えられる.
臨床看護に携わる看護婦に対する教育をみてみると,院内で実施されている教育以外に,日本看護協会が開催しているものと,地方自治体や諸団体が主催する講習会・研究会があろう.しかしいずれも期間は短く,長くとも1か月であり,大半が1週間前後である.また,内容も医学や看護の新しい知識や考え方を紹介するのにあてられ,真にその領域における看護の問題,看護婦としての自分自身の課題について学習し,実践を深めるためには期間的にも内容的にも不十分な面が多い.
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