私の発言
看護教師9年目のつぶやき
氏家 幸子
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護科
pp.129-133
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906966
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夏休みを終えた学生は,近づく期末試験のことを気にしながら,今年の大学祭の標語‘医短もここのつ’にそってアイデアを出し合い,楽しそうに議論し,準備を進めている。‘医短もここのつ’の意味は,本学が9回生を迎えたこと,国立大学医療技術短期大学部が9校になったこと,そして本学には看護科のほかに2科あり,各々が3学年であるため9クラスあることなどから,語呂合わせをしたようである.9といわず,‘ここのつ’といったところに詩的な心根と,来年は‘とお’つまり10になるという,一段階達成と次の飛躍への準備を感じる.
開学と同時に看護学を担当する教官となり,すべてにおいてゼロから出発し,最近ようやく自分自身の方向を見い出しかけた私にとって,今年の夏は考えさせられる機会が多かった.そして,それは1つの映像として集約され,私自身へ考えを問うているようである.つまり,どのような教師を望んでいるかである.
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