看護学実習の新しい試み
Ⅵ.総括—看護の概念の把握
正田 美智子
1
1群馬大学医学部付属看護学校
pp.111-115
発行日 1976年2月25日
Published Date 1976/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906964
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はじめに
当校で現在実施している看護学実習の実際を10回に分けて報告した.これは実施してまだ4年しか経過していないので,その方法や実効について結論を引き出すのは,現時点では困難である.しかし,看護教育は看護の概念を明確にし,熟練した看護技術を身につけ,総合看護の能力を育成することが目的である以上,実習がその目的の達成にかなったものであるか否かをその都度検討し,必要があれば常に改善する姿勢が要求される.看護技術については,実習中に段階的な評価が行われており,習得の程度を常に検討している.その評価の実際については,機会を改めてとりまとめる予定である.
したがってここでは,看護の概念を実習を通し,学生自身がどのように把握しているかについて,学生の提出したレポートを中心にとりまとめ,その結果よりこの実習方法の意義を考察してみることとした.
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