看護学は学として成り立ちうるか
Ⅷ.看護と食生活論
大木 幸介
1,2
1林学園女子短期大学
2九州大学医学部
pp.668-674
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906932
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はじめに
筆者の専門は生理学であって,‘生命とは何か’‘人間とは何か’を考えており,誠に申し訳ないのですが,いままで‘看護とは’について考えたことがありませんでした.しかし,昨年来,‘人間の分子像’を中心に食品の加工,調理を考えていますので,その点を述べ,それから看護のための食事について若干ふれてみたいと思います.そのため簡単な自己紹介をさせていただきます.
戦時中薬学専門学校を出て,大学の農芸化学に入り卒業しましたが,戦いはますます苛烈でした,そこで特攻用爆弾(現在の成型炸薬弾やプラスチック爆弾の原型)を研究していた応用物理学教室の助手となり,化学の勉強から物理の勉強に変わりました.戦後,物理化学を生かして,新興の生物物理学を勉強すべく医学部生理学教室の講師となり,20年過ごしました.
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