実習日誌
実習中の見聞をこれからの糧に
菊池 さゆり
1,2
1東京文化医学技術専門学校
2慶応病院
pp.627
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201435
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昨年10月から始まった病院実習も,この4月でちょうど半年を迎え,時のたつ速さに驚いている.実習に入った当初は,ただただ緊張の連続で失敗ばかりしていた.一緒に実習に入っている友だちと昼時に病院の控室で食事をしていても,"疲れたネ"の連発であった.そして皆一様に病院実習と学内実習とではかなりの差があることを感じた.
学内実習の主目的は基礎技術の習得,原理を理解すること,結果を正確に出すことにあり,そして1年の時からの講義を含めて,基礎となる内容は一とおり終了した段階で病院実習に臨むわけである.が,いざ実習に入るとすべてが初めて見る物,触れる物となってしまい,文字どおり手とり足とり教えていただかないと何もできない状態であった.そんな私たちも日増しに病院での生活に慣れていき,MTの方々のマンツーマンの指導によって,実習カリキュラムの内容も大変充実したものになった.
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