教育月評
“学校ぎらい”と選別教育—半分の子供が授業についていけない
伊ヶ崎 暁生
1
1国民教育研究所
pp.20-22
発行日 1971年6月25日
Published Date 1971/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906472
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この7月10日,仙台の東北大学で開かれた東北学校保健学会で,東北大付属病院長町分院の鈴木仁一講師は,どこも悪くないのに頭痛,腹痛が続き,学校へも行きたくない—「学習不適応症候群」といういわゆるストレス病が最近,中,高校生にふえていることを報告しました(「朝日新聞」7月11日)。
鈴木講師によりますと,学習不適応症候群は,①勉強意欲がおとろえ,通学をいやがる ②全身につかれが出る ③頭痛,腹痛が続き,胃腸の消化活動が異常になるなどが共通の症状といわれます。
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