高校の大衆化におもう

　近年，高校への進学率上昇は，おどろくべきものがあり，昨41年度は，中学卒業生の72％に達した。（30年52％，35年58％）最高は東京都の88％，最低は青森県の55％である。このように，高校は大衆化し（4,100校）高校生は大量化（500万人）しており，特定の学校と注文をつけなければ，資力だけで，だれでも入学できる実状にある。

　文字通りの精薄者までが入学して受けている「高等普通教育および専門教育」（学校教育法41条）とは，一体いかなる程度，内容をさすものか疑わざるを得ない。