特別論稿
専任教員の効果的行動・非効果的行動
マーガレット・D・ジェイコブスン
1,2
1ベイラー大学病院附属看護学校
2バンダービルト大学看護学部
pp.30-35
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905971
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保健医療に対する社会の要請が高まり,質の高い看護を必要とする人口が増大するにつれて,看護教員の養成にあたる看護学校に課せられる責任は重大なものとなってくる。看護教官に対する需要は,現在の大学院の収容力を上まっている。その上さらに,この需給関係には悪循環的な性質がある。つまり,優秀な教員が十分に確保されなければ,より多くの学生を看護学コースに受入れることができず,一方教員の供給源となるべき大学院コースに,より多くの学生を取れなかったら,教員をもっと多数養成するということはできないというわけである。ここからして,現行の看護教員養成プログラムの中で,最も有効な教育のできるような行動についてはっきりと知り,無駄で効果のない行動を避けるということが是非とも必要なのである。効果的な教育における臨界的諸要件(critical requirements)を明確にすることは,看護教員養成プログラムにおけるカリキュラム・プランニング,現在の教員数のワク内でこれを経済的に用いることなどに関して,大きな意味をもつのである。
教育効果ということは,あらゆるレベルの教育において関心をもたれている。このことは,たとえば効果的な教育の成立要件とか,効果のあがるような教育法などについて明確にすることを目的とした多くの書物,調査研究に反映している。
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