特集 昭和40年度看護教育研究会夏期講習会集録
シンポジウム
医療制度の現状と将来像
病院長の立場から
神崎 三益
1
1武蔵野赤十字病院
pp.44-46
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905946
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●健保の赤字の原因は
病院長の立場からということでございますが,私は病院長としての限られた考えでなく,医療担当者,これは開業,それからみなさんがたを含めた医療従事者全体の立場から,いまの医療および自分が描いておる将来のビジョンについて,お話ししてみたいと思います。
みなさんも新聞でご承知のように,健康保険の赤字は積もり積って700億ということで,あるいは1000億になるんじゃないかという予想もたてられております。この700〜800億の赤字ということは,佐藤内閣がみなさんにお約束した減税の額がちょうど1000億ですから,それが健康保険の赤字とパーになろうという状況で,これはひとつ医療関係者としてだけでなく国民としても,考えなけりゃならんことじゃないかと思うんです。
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