特集 院長
欧米の病院長
紀伊国 献三
1
1病院管理研究所
pp.31-34
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203814
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スノーク博士の指摘
昭和43年の秋,わが国を訪れた元エール大学病院長であり,同時にエール大学病院管理学教授でもあったアルバート・スノーク博士(医師)が,一夕"アメリカの病院管理の最近の動向"と題する講演会を開かれた.それは多年の経験と,アメリカ病院協会から最高功労賞を受けたほどの学識を十分にうかがわせる,興味深いものであった.
その中で特に博士の強調したことの1つに,病院におけるフルタイムの専門管理者の重要性があった.近代病院はますます複雑な組織体となり,その総合調整をなす組織の長は,完全に専門的な仕事であるはずだが,日本において多くの病院長が,その大部分の時間と労力を診療という管理以外の業務に費しているのは不思議とも指摘された.
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