特集 高等学校の衛生看護科カリキュラム・3年制高等看護学校のカリキュラム・看護教員の養成 その全容と解説
第1部 高等学校の衛生看護科カリキュラム
インタビュー 高等学校衛生看護科とこれからの看護教育—勝沼晴雄先生に聞く
勝沼 晴雄
1
1東大
pp.54-57
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905656
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医療・看護問題を考えるにあたっての立場
本誌 「看護教育」誌として3年前,先生をお招きして文部省による看護教育カリキュラム審議についてのご意見をうかがったことを思いおこすのですが,その際すでに看護高校問題で生じておりその一端についてお話しいただいたことを記憶しております。その後2年の経過は,今や全国で50余校もこの高校衛生看護科の名乗りをあげ高校教育界を風ビした態さえ持つのですが,何分,新しい教育分野ということで設置者側また校長先生など当事者として手さぐり状態というのがありのままの姿かに見うけられます。こうした情況下にあるとき看護教育のなかに新たに誕生したこの高校衛生看護科をどう考え,また方向がどこを向くことが望ましいかについて,お聞かせください。
勝沼 たいへん広い基盤の質問で,いろいろな問題を含んでいると思いますが,私はこうしたことを考える時,何よりもどうしたら国民の健康が支援できるか,また健康に破綻をきたした人の回復の面倒をみてあげられるのか,という立場に立って考えることにしています。
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