病院長プロフイル・41
国立療養所大府莊長 勝沼六朗先生
K
pp.116
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201198
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人も知る勝沼精蔵博士の実弟であるが,この人が法学士の肩書ももつていることはあまり知られていない。精蔵博士ほどのボリユームはないが,精悍な容貌,ロマンスグレーの美髭・美髪,荘重な(法学士的)話しぶり,隙のない身だしなみ,まずは,押出し堂々たる荘長である。
性格はやんちやで明朗で,磊落で陽性である。そして酒と駄酒落を愛し,美人の令夫人と優秀な令息(勝沼信彦博士)を愛し,勿論学問を愛し,部下250の職員を愛し,640の入院患者を愛している。そこで,人からも愛されて,愛称ロクさんという。国立療養所長のうち,このような愛称で呼ばれている人が他にいるだろうか。だからいかめしい国立療養所長会議(の殊にナイター)にはなくてはすまぬ花形でもある。
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