特集 看護教育界今年の展望
座談会 わたしたちはこんな学生生活をおくりたい—学生の看護教育評
千葉 康則
1
,
武 由紀子
2
,
長谷川 明子
3
,
山岸 美智子
4
,
横地 正子
5
,
鈴木 富子
6
,
横田 光江
7
1法政大学
2関東逓信病院高等看護学院
3都立保健婦助産婦学院
4慶応大学医学部付属厚生女子学院
5聖路加看護大学
6日本赤十字女子短期大学
7東京大学医学部付属助産婦学院
pp.50-56
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905556
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入学は女性の職業としての認識で
千葉 今日は皆さんから学生生活全般にわたって,教務に希望したいことを話してもらうのが目的ですが,まず,学生生活のスタートから……入学のときの希望と,そのあとの食い違いを感じることはありませんか。たとえば,看護婦さんという職は聖職であるとか,あるいはナイチンゲール精神というような考え方の問題も……。
鈴木 そういう動機で入る人はほとんどいません。いまの考え方がみんな違っているということで,年寄りの方がなげかれるんですけれども,単なるあこがれとか,すばらしいというのではなく女性の職場であるという意識をもっているのだと思います。女性の進出できる職場というのは,現在少ないわけなんです。そこで自分がやってみようというのは,やっぱりこの道しかないんじゃないかと……。
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