連載 「気になる子ども」の保健指導・7
生活リズムの乱れ
栁沢 尚代
1
,
小澤 道子
2
1渋谷区恵地寿保健相談所
2練馬区光が丘保健相談所
pp.76-77
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900863
- 有料閲覧
- 文献概要
【事例】少食でごはんを食べない。[3歳1か月・男児]
身長90cm,体重12kg。身体つきがやせ傾向のほかは問題となる身体的所見はなく,発達も正常範囲であった。そこで昨日の1日の生活の様子を聞いてみた。「朝9時半頃に起床して,牛乳をコップ1杯飲んだ。10時半頃乳酸飲料とお菓子を食べた。12時半に昼食を用意したが,おかずを少しつまみ,ジュースを飲む程度。昼食のごはんをおにぎりにしておくと1時半頃食べた。3時頃ぐずってお菓子とジュースを要求し食べた後,2時間昼寝。昼寝から起きてジュースを飲み買物に出かけた。途中でアイスクリームをついつい要求に負けて与えた。8時頃子どもの夕食にしたが気にいったものをつまむだけで,9時過ぎ帰宅の父親のおかずや酒のつまみを食べた。その頃の子どもが1日のうちで一番元気がよく,親の寝る11時半から12時頃まで騒いでいた。そして赤ちゃんの時から父親が入浴させるため帰宅する頃に起こしていました」と若い母親(23歳)は困っていた。父親は会社勤務で3人家族。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.