Guide for Teachers 私はこう教えている
腸閉塞(イレウス)
村田 明子
1
1福井県立病院
pp.27-29
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904432
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はじめに
イレウスの看護法を考える場合,この疾患は寸時を争って診断し処置しなくてはならないものであること,患者にとって非常な苦痛を伴い,生命の危機に頻するものであることなどより,①患者の看護中に現われてくるイレウスの兆候をいち早く発見して医師に報告し,適切な処置をする時期をあやまたせぬこと,②患者の苦痛をいくらかでも緩和し,死への不安を持つ患者の気持を,いたわり慰めることを中心として考えていきたいと思う。そのためには,
(1) 本疾患の特徴となるべき諸症状をよく理解して鋭い観察力を養うとともに,
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