特集 看護教育における教育課程研究
<教育課程研究>A高等看護学(仮定校)—看護教育の基礎として
在原 良江
1
,
伊藤 頼子
1
,
岡本 摩耶
1
,
亀谷 和子
1
,
小林 一子
1
,
鈴木 好
1
,
田辺 ちどり
1
,
長尾 真澄
1
1公衆衛生院保健指導学科臨床看護課程第1グループ
pp.6-17
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904385
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I はじめに
看護というものが病める人の為にだけという概念のもとでの看護教育の考え方と,看護は健康人の為にも行なわなければならないという保健指導の立場をも含めて,考えなければならないというように変わってきた今日の看護教育とでは,当然異なっていなければならないことはいうまでもないと思う。看護独自の立場から考えられる,独立性のある,しかも総合的に判断された看護が要求されている現在,その教育は入間として形成された土台より,よりよい看護の陶冶が生まれ,患者にそして健康人に,ひいては社会に貢献することのできる看護婦を育てなければならないと思われる。
したがって,これらの事柄を看護学校におけるCurriculumの中にいかにもりこみ,いかに組み立てて統合させなければならないのか,現行法規をいかに生かせば,将来に托された看護の理想像に近づくことができるのか,それらを生かしてどのように方向づけができるのか,私たちはこれらの事を理念として設置主体や看護教育の目的,目標,さらにCurriculum構成へと進んだ。
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