Guide for Teachers 私は基礎看護法をこう教えている
床ずれの予防
谷脇 民子
1
1佐世保市立高等看護学院
pp.19-20
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904326
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はじめに
看護にあたって「床ずれの予防」ほどむずかしいものはないと思う。これを未然に防ぐには,看護婦自身繊細な観察と責任感,工夫と愛情がなければ防ぐことは不可能ではないだろうか。病室の看護を実際に見た場合,患者4名に看護婦1名の看護体制(基準看護)ではどんなに理論的に「床ずれの予防」を熟知していても,これを未然に防ぐということは相当困難のように思われる。
私は熟練された技術と共に,看護するものが良心的な態度をとる必要性を,終始講義の中に強調するようにしている。ただし「床ずれの予防」は,しばしば長期間にわたる看護が多いので,わずか3時間の講義だけでは十分とはいえない。その点各科の看護法と臨床指導とをどのように関連づけてゆくか,今後の問題として残されている。
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