グラフ
日本で開かれたW. H. O. 看護管理ゼミナール
pp.584-586
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904106
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WHO(世界保健機構)西太平洋地域の看護管理ゼミナールが,初めて日本で10月16日〜28日,聖路加短大に設けられた会場で開かれた。参加場と参加人員は,オーストラリア・ニュージーランド・ボルネオ・カンボジア・中国・香港・韓国・シンガポール・ベトナム・マラヤ・フィリピン・日本の12国,29名に,国際機関オブザーバー,WHO事務局と顧問団(この中には有名な,ジョンスホプキンス大学公衆衛生の権威フリーマン博士や英国王立看護協会教育部長カーペンター女史もはいっておられる)の10数名である。日本側は,看護に関する初のこの国際的集会に対して厚生省を中心とした各界の協力による準備連絡会議を編成して,受入れ体制の万全をはかり,また日本参加者として湯槇ます(東大医学部助教授),郡山アヤ(聖路加短大副校長),細貝玲子(弘前大付属病院総婦長),永野貞(厚生省参事官),林塩(日本看護協会会長),岸井キミ(日赤看護課長),柴田明子(公衆衛生院保健指導科看護教育副主任)鈴木八重子(国立東京第一病院付属高看学院専任教員)の8名の人たちが選ばれた。
改めてこのゼミナールの意義については申すまでもないが,WHOが国連の機構として全世界の人々を病気からまもり,疾病を駆逐する使命を果たすその一環を受持ったこと,これからうまれる成果が今後の日本の看護を向上させ,これを機に日本看護界もさらに一歩を国際連帯の中に進めたといえるであろう。
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