連載 看護基礎教育において「安全」をどう学ばせるか・5
重大事故につながりやすい技術の学び方―④患者観察―周手術期患者の術後観察と管理
遠藤 みどり
1
1山梨県立看護大学成人看護学
pp.698-701
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903907
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はじめに
患者観察は,看護する者が五感や知識を総合し,患者が置かれている様々な状況を捉え,そこから得られる情報の意味を解釈し,患者にとってどのような看護が必要なのかを判断する看護実践の第一歩である.したがって,観察が断片的だったり,思いつきなどを拠り所にした場合には,的確な情報が得られず方向性を誤り,患者が必要とする看護を提供することができない.そこで看護基礎教育では,患者を擁護し,安全を保証するための観察の重要性や観察方法の知識・技術を習得する必要がある.本稿では,成人看護学の援助論で教授している周手術期患者の「術後観察と管理」の演習を取り上げ,安全を考慮した教育方法を論じる.
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