特集 看護教育50年の評価
教育機関の特質にみる専門職性とカリキュラム構造
藤村 龍子
1
1東海大学健康科学部看護学科
pp.639-644
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903691
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問題提起
わが国の看護教育の源流は,初期段階においては,近代化思想の基で発達した西洋医学の影響を受けた医師の力に委ねられて発達してきている.さらに,永い間,大半の学校は学校教育法からは傍流である「各種学校」という系列から出発している.ここで言う「各種学校」は明治5年,学制が発布されたときより学校系列からはみだした形で位置づけられている.
西洋文化の移入がますます進み,教育の需要が進展する時代の流れのなかで,各種学校は明治32年には「中学校ニ類スル各種学校」「高等女学校ニ類スル各種学校」「其ノ他ノ各種学校」に類別されていくが,看護学校は常に「其ノ他ノ各種学校」の教育機関として歩み続けるのである.
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