特集 看護実践能力育成への取り組み
産業医科大学産業保健学部看護学科における「看護学教育向上プロジェクト」の試み―教員意識の実態調査
真嶋 由貴恵
1
,
柴田 弘子
1
,
村瀬 千春
1
,
川本 利恵子
1
1産業医科大学産業保健学部看護学科看護学教育向上委員会
pp.1040-1045
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903559
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
平成14年3月26日に看護学教育の在り方に関する検討会より「大学における看護実践能力の育成の充実に向けて」という報告書(以下,報告書)が提出された.この背景には,大学課程における看護基礎教育の抜本的見直しと各大学の特色ある教育実践が求められていることがあげられる.
報告書では,看護系大学への課題として,①学士課程全体を視野に入れたコア・カリキュラムの検討,②学生の看護実践能力の質を保証するしくみづくりの検討,③実習受け入れ施設との連携の充実と教育の基盤づくり,が指摘されている.しかし,これらの課題については各大学における理念や教育目標によって,さまざまなとらえ方がなされ,実践されているのが現状である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.