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4年制看護系大学のカリキュラムで扱われている看護・医療政策
川添 高志
1
,
田中 喜子
1
,
安西 恵梨子
1
,
高橋 光海
1
,
水野 隆史
1
1慶應義塾大学看護医療学部
pp.690-692
発行日 2003年9月25日
Published Date 2003/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903488
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はじめに
私たちは大学1年次の「医療政策」という授業で大きな衝撃を受けた.この授業では,わが国の医療制度の仕組みや政策決定過程などが講義され,既存の医療提供体制の枠組みの中では質の高い看護を提供することには限界があること,ゆえに枠組みそのものを変えていく必要性があり,そこには実際にケアを行う立場にある看護職が関わっていくべきであるということを強く感じさせるものであった.そして私たちは,看護職自身が政策決定過程に関心をもち,積極的に働きかけていくために学生のうちから政治や政策の決定過程に興味を持つことが重要だと考えた.
また,看護職への社会の期待が多様化する中で,学士課程や修士課程の増設など,看護教育も大きな変化を迎えている.このことからも,4年制看護系大学における看護・医療政策に関するカリキュラムの現状を把握し,考察する意義は大きいと考えた.
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