特集 学生をめぐる今日的な問題 その法的な対処について考える
【事例4】痴呆のある患者へのインフォームド・コンセント/【事例5】患者の個人情報の共有について
pp.506-508
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903440
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学生が実習で受け持つ患者に対し,臨床指導者から患者への説明は,「今日から学生が実習に来るので担当させてくださいますか?」という簡単な説明のみだった.
患者は重度の痴呆があり,認知能力はほとんどない.家族の面会もほとんどないが,教員としては,適切なインフォームド・コンセントを取るため,家族に連絡を取りたいと思った.看護師に相談し,電話番号を教えてもらって何回も電話をしたが,連絡が取れないまま,実習は終了してしまった.
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