海外文献にみる看護教育学研究
続発性不妊に対する女性の経験
坂上 明子
1
1愛知医科大学看護学部
pp.870-871
発行日 2002年11月25日
Published Date 2002/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903300
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不妊治療の急速な進歩に伴って,不妊女性の経験やストレス及びその対処に関する研究が盛んに行われるようになってきた.しかし,1人以上子どもを持ち,かつ次子を妊娠するために不妊治療を行っている続発性不妊女性に焦点をあてた研究は,これまでほとんど行われてこなかった.これは,子どものいない不妊女性と続発性不妊女性の経験は同じ,あるいは既に子どもがいることで,続発性不妊女性の心理的負担感はより少ないと捉えられてきたためと考えられる.しかし,不妊治療の普及により第二子以降のために治療を受ける女性は増加しつつある.
そこで,続発性不妊女性の経験について論じた博士論文を紹介する.不妊女性の個々の状況に合わせたケアを確立する上で重要な示唆を与えるものと考える.
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