特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療
8 内分泌疾患
男性不妊症
102 続発性男性不妊症
窪田 裕樹
1
1愛知県厚生連海南病院泌尿器科
pp.289-290
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103171
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1 概念・病因
過去に妊娠に至った経緯のある不妊症を続発性不妊とする成書もあるが,本稿では原因不明の特発性男性不妊症に対して,不妊の原因となりうる疾患を合併しているものを続発性男性不妊症とする。
EAUのガイドライン1)では,続発性男性不妊症の原因には以下の因子が挙げられている。先天的あるいは後天的な尿路性器の奇形,尿路性器の感染症,陰囊内温度の上昇(精索静脈瘤),内分泌疾患,遺伝子異常,免疫因子。これらの結果として,精子形成障害や精路通過障害,副性器障害が起こり男性不妊となるが,それ以外に性機能障害や射精障害も男性不妊症の原因として重要である。主な男性不妊症の原因と頻度を表1に示す。
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