身体表現を通して自己を知る―コミュニティ・ダンスが育むコミュニケーション

はじめに

　国立リハビリテーション学院スピーチトレーナー学科（以後，ST学科と略する）では，大学卒の学生たちが学んでいます．今まで学歴先行で座学の講義を受けてきた彼らが，人と接するSTになるために必要なことは何か？今まで置き去りにされていた自分の心とからだを見直し，またコミュニケーションとは何かを体感する必要性を感じたST学科の担当者によって，コミュニティ・ダンスの講義が設けられました．私はそこで前期に，全4回の講義を行いました．コミュニティ・ダンスとその授業の様子を紹介したいと思います．