連載 のまりーの「ダンスの時間」・第1回【新連載】
ダンスってコミュニケーションなんだ〜♥
野中 真理子
pp.78-79
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201045
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小学生時代は内向的で不登校気味だった私。友だちにはいじめられてなかったけど,昭和40年代のチョーまずい給食(脱脂粉乳とか飲まされてた,泣)を残さずぜんぶ食べないと,昼休み時間が始まっても校庭に出てはいけません!と言うキツイ女先生が嫌いで,よくズル休みした♥ 朝目が覚めて「あ〜あ,今日は行きたくないな」という時はすかさず飼い猫のミーコを布団の中に呼び寄せて,ゴロゴロ喜んでいるミーコの脇の下に体温計を挟む。あっという間に38度台になる♥ あとは母に「ママ〜熱がある〜学校行けない〜」とつらそうに訴えるだけだ。母は8歳児の嘘など心得たもので,年間30日以内の「ズル休み」は容認してくれていた。そんな虚弱な私はもちろん体育も苦手だし,音楽も図工もすべての表現活動が苦手だった。ていうか,歌ったり描いたりすることを型通りに評価されるのが嫌だったんだと思う。
そんな私が『ダンスの時間』という映画を作った♥ そのワケは,ダンスって卓越した才能と努力のたまものでもあるが,ふつうの人代表の私も踊ってみたくなるような,コミュニケーションみたいなダンスもあるんだ〜って感激したから! それは映画の主人公ダンサー村田香織さんが教えてくれたダンス。実際私が体験したのは,重度の障がいを持つ人たちとのダンスワークショップだった。
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