特集 看護技術教育のこれから
第3部 看護技術を見直す
尿道カテーテル―総論と新しい知見
森山 信男
1
,
塩原 真弓
2
1東京大学医学部附属病院血液浄化療法部
2長野県看護大学大学院看護学研究科博士前期課程
pp.1002-1008
発行日 2001年11月30日
Published Date 2001/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902641
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はじめに
尿道カテーテルは,ごく一般的な医療処置として広く医師や看護婦により施行されています.しかし,手技に習熟していなければ,患者に身体的苦痛や精神的苦痛を与えます.できるだけ患者の苦痛を軽減し,かつ感染を防御するために,看護職も尿道カテーテルに関する正確な知識と技術を持つ必要があります.
米国では,毎年5百万人以上の患者に尿道カテーテルが挿入されており,カテーテル由来の尿路感染症(CAUTI;catheter-associated urinary tractinfection)は院内感染症の約40%を占めています1).わが国では,院内感染のうち尿路感染症は41.2%で,CAUTIは50%であるとの報告があります2).
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