連載 看護教育・徒然なるまま・6
実習初日,いざ
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.61
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902436
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いよいよ看護学部の2年生の実習が始まる.私の学校では成人看護学の実習は2年次にスタートする.1年次に学生たちが学ぶキャンパスは静岡県の大東町という所にあり,学生は1年間自然に恵まれたのどかな場所で過ごす.2年次から都心のキャンパスに通い,大学病院で初めて受け持ち患者さんを持って実習を開始する.学生にとって実習は新たな体験であり,毎年そうなのだが不安や期待が入り混じった状態でのスタートとなる.
教員である私は,学生の実習に光駆けて準備を始めている.初学若である学生の学習のペースを支援することを念頭に置きながら,手術前後の目まぐるしく変化する患者さんの状態を学生が理解しやすいように環境を整えることが私の大きな役割である.病棟の婦長,主任やチーフナース,ナースたち,看護助手やクラークの方たちにもお世話になる.医師にも協力を得なければならない.手術室や回復室のナースたちには,短時間ではあるが濃厚な関わりをお願いすることになる.
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