連載 ユースカルチャーの現在・18
少年犯罪の行方・2
渡部 真
1
1横浜国立大学教育人間科学部
pp.854-858
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902372
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学習と模倣
A 前回に引き続いて、少年犯罪の問題を取り上げましょう.
B 前回,1998年頃から未成年者の殺人事件が増えてきた理由は2つあって,1つは,「ひょっとしたら自殺でもよかった殺人」「殺人の形をとった自殺」が増えたからではないかという話でした.「自殺のバリエーションとしての殺人」ということで,1998年になって,成人も未成年者も自殺者が急増したという事実がその背景にあるとのことでした.特に,未成年者の場合,殺人数,自殺数とも1998年の増加率が53%台と,両者,全く同じ比率でふえているという話もありました.
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