連載 ユースカルチャーの現在・58
少年非行と日本人
渡部 真
1
1横浜国立大学教育人間科学部
pp.468-471
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
登場人物
A 大学教師:教育関連学部で社会学を教えている。50歳台,男性。
B 大学生:教育関連学部の4年生。20歳台,男性。
高い要求水準
A 今回は,前回の続きで,少年非行の問題を考えましょう。
B 前回は,日本の少年非行の状況は悪化していないのに,悪くなっていると思っている人が多くなっているという話でした。また,厳罰主義に賛成する人や,「非行少年というレッテルを貼られる子どもは自業自得なので,自分たちとは関係ない,遠くの世界の話だ」と考える人が多くなってきているのではないかといった話題も出ました。どうしてそうなるのかというと,メディアの問題がいちばん大きいが,日本人の人間観や世界観の問題とも関わるのではということでした。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.