特集 倫理的意思決定能力を育む
新生児から学ぶ看護婦の倫理的行動
横尾 京子
1
,
百田 由希子
1
,
井上 雅子
1
,
荒木 理沙
2
,
大矢 菜穂子
2
,
杉原 麗
2
,
友塚 美樹
2
,
深谷 基裕
2
,
矢野 茜
2
1広島大学医学部保健学科
2広島大学医学部保健学科看護学
pp.256-259
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902236
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はじめに
看護は「看護婦と患者の直接的な関わりによって起こる相互行為の結果」であり,その結果には当然,看護婦と患者の関係のありようが反映される.その「ありよう」とは,究極的には,患者が一人の人間として尊重され,その権利が擁護されることだと考える.
看護婦は患者の人間としての尊厳や権利を擁護することを価値づけ,そのことを看護婦の倫理規定(日本看護協会,1988年)の中でも表明している.しかしその実行は,医療現場の人間関係や力関係,医療者や患者の価値観,看護婦自身の倫理的感受性などに影響され,容易ではない.
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