連載 ペリネータルケア・12
新生児の蘇生[3]—新生児仮死回復期の看護
竹内 徹
1
,
横尾 京子
2
1大阪府立母子保健総合医療センター
2大阪府立母子保健総合医療センター周産期2部
pp.977-980
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206350
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新生児は,たとえ正常な出産によって生まれてきても多かれ少なかれ低酸素状態を経験する.あるものは,分娩室で出生後しばらくの間,軽度のチアノーゼが持続したりやや異常な興奮状態がつづき,一時的に筋トーヌスが亢進する様子が認められたりする.また肺胞液の吸収が遅れるため,軽度の呼吸促迫がみられたりする.しかしいずれにしても移行期を過ぎると自然に安定していく.
今回は,中等度から重度の仮死のため,分娩室で蘇生術を必要とした新生児仮死の回復過程にみられる問題とその看護について解説する.
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