グラフ
「国境なき医師団」ノーベル平和賞を受賞―現在,日本から6人の医師・看護婦を派遣
溝渕 ゆり
1
1国境なき医師団・日本
pp.1-3
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902186
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国境なき医師団(Médecins Sans Frontières, MSF)は1971年にフランスで設立された民間医療援助団体です.日本では1992年に事務局を開設し,97年には「国境なき医師団日本」として独立しました.現在は①広報活動,②医療ボランティアや物資調達要員のリクルート,③募金活動の3つを中心に活動を行っています.
MSFは,1969年のビアフラ内戦に赤十字のボランティアとして参加し,現地状況を帰国後に証言したいと考えたフランス人医師たちによって設立されました.「このような緊急事態に柔軟な対応が出来る組織を作ろう.人権侵害が発生している場合は,それを証言するという他の医療援助組織にはない権利を自らに与えよう」というのが設立の精神でした.この精神は現在でもMSFの活動に活かされ,医療援助と共に活動地での状況報告が重要な役割を担っています.
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