NURSING EYE
今,臨床で
瀬戸口 要子
1
1国立療養所愛媛病院
pp.884-887
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902152
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
この4月,私は18年間いた基礎教育の場から臨床へ異動した.周囲からは「なぜ?」「どうして,いまさら…」と驚きの声が多かった.自分がどちらに向いているかあまり深く考えたことはないが,臨床にいた頃は,日々患者様(今臨床では医療をサービスと捉え,患者満足を追求している.様とつければそれでよいという単純なものではないが,医療従事者の意識を変革し,よりよいサービスにつなげる努力がなされている)と接していくなかで,自分自身が成長していける臨床看護が素敵に思えたし,基礎教育に移ってからは,学生とともに学び,成長していける教育の場が楽しかった.そして現在は「縁の下の力持ち」として,看護部長の補佐をして病院全体を見渡せる仕事がとても興味深い.
いきいきとした臨床の息吹に接した感動と,18年間いた基礎教育の場を振り返って思うことを教育の場で日々活躍されている皆様にお伝えできたら…というのがいまの私の正直な気持ちである.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.