JNE DIGEST
臨床能力とクリティカルシンキング―JNE(Journal of Nursing Education)38巻2号後半,3号より
中川 幸子
1
,
渡邊 尚子
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.856-859
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902145
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JNE 38巻3号の巻頭言は,Tanner博士によるEvidence-Based Practiceである.科学的根拠に基づき,看護実践をおこなうのは現在の潮流となっている.このような看護実践に不可欠なのがクリティカルシンキングであり,看護教育のプログラムは,学生が自ら考え問題状況に立ち向かえるように構築されてきた.しかし,実際にクリティカルシンキングと臨床での実践がどのように関連しているかというと,あまり明確ではないという.
因果律的に看護教育の結果として実践現場での臨床能力を測定することは難しいことだろう.批判的に考えることや論理性を追求する一方,個人の解放的成長を目指した教育も忘れてはならないと思う.
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