特集 現場に身を置く―実習の新しい試みから
―実習記録より―「Mちゃんが話した!」
木本 敦子
1
1滋賀医科大学医学部看護学科
pp.109-113
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902015
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小児看護学の実習を通して受け持ったMちゃんは,ALLの治療を受けている3歳4か月の女児だった(表1).実習前に,私はMちゃんについて「人見知りが大変強く,医療者に対して口をきかないという拒否の態度をとっている」と知らされた.
実習初日,Mちゃんに挨拶に行ったがやはり拒否されてしまい,私は大変なショックを受けた.聞いてはいたものの,実際に拒否されるのはつらく,これからどうしたらよいのだろうと先行きが不安になり,明日から病室に行くのが苦痛になったらどうしようと心配した.
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