臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
―研究を振り返って―仲間に助けられて
佐藤 弓子
1
1川崎市立井田病院
pp.958
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901963
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最初に苦労したのが,研究の課題をはっきりさせていくことでした.研究を行うにあたって「死」について何か自分なりに学びたいという思いはあったのですが,あいまいで,どのような形の研究にしたいのかなかなかうまく表現できずにいました.そのため,先生に相談したり,図書館で参考になるような文献を探したりしました.また同じ学校の友人が他大学の図書館へ行くというので,一緒に行かせてもらったり,友人も「死」に関連したテーマの研究を行っていたので,集めた資料を見せてもらうことによって,研究の参考にすることができました.
「1人で研究をする=何もかも自分自身でやる」というイメージかありましたが,違う研究であっても,いろいろな人と進み具合や,自分の研究論文かおかしくないかを見せあったりして,お互いに協力しあうことで1人ではわからなかったことにも気づいていくことができました.また,お互いの苦労話をしたり,愚痴をこぼしあったりすることで,1人思いつめることなく,精神的な面も助け合うことができてよかったと思います.
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