臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
【論文】身体・精神的苦痛を抱えるM氏への援助を考えた関わり―E. ウィーデンバック「一致・不一致の原理」からの考察
川 亜矢子
pp.930-934
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901954
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はじめに
今回,3週間の実習を通して受け持ったM氏は終末期にあり身体的にも精神的にも常に痛みを抱えている患者であった.M氏のQOLの向上を目標に実習に臨み,多くの関わりの時間を持つことになったが,その関わりの中で私は様々な不一致をM氏に対して感じることになっていった.
この不一致が一致へと変わり,最終的にM氏に必要な援助とは何なのかを考えられるに至った経緯の中で,一番重要なこととしてあげられるのは,関係を変化させる関わりを意図的に持つということであった.
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