特集 看護観と看護実践
ウィーデンバックに学ぶ
ウィーデンバックとの出会い
遠藤 和子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.188-191
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903155
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ウィーデンバックとの最初の出会いは,看護学生になったばかりの頃であった.もう20数年前である.現代社から出版されていた『臨床看護の本質』は,副題が「患者援助の技術」であり,当時の私は「何て魅力的な本」と思って読んだ記憶がある.なぜならそのタイトルが,まさに“臨床看護の本質”で“援助の技術”なのだから,これさえ読めば看護はできると思ったのである.
その後,3年生になり実習のときにプロセスレコードを書くために再びこの本を開いた.それでも,自分の再構成する場面はどうしてもこの本に登場するような運びにはならず,臨床看護の本質って結局どういうこと? と内容の理解が不消化なまま,本棚に鎮座することになった,表紙が堅くしっかりしていることから,この本は本棚のしきりや支えとして活躍していた.
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