特集 未来を見据えた看護教育を―いま,何を準備するか
臨床の場でこれからの看護教育を考える
村島 さい子
1
1湘南鎌倉総合病院
pp.740-744
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901914
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教育の場から臨床へ移り5か月が過ぎた.毎日こころ揺さぶられる出来事があり,臨床の魅力に浸っている.同時に,自分の教員としての実習教育を振り返ったとき,今の医療が抱えている問題とは別なところで学生の指導をしてきたのではないかという思いもしている.
今,病院看護部として,新人ナースを受け入れる立場になり,そのリレー教育の難しさ,特に新人ナースが困っている場面に遭遇すると,もっと基礎教育の段階でできること,しなければならないことがあったのではないかという思いを強くする.医療問題,社会の問題,世間のこと,看護教育のこと等,学生に本当のことを教えてこなかったのではないかという思いにかられている.
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