連載 看護実践力を育てる技術教育の試み・4
看護の原体験をつくる基礎看護学実習
島村 澄江
1
,
金子 史代
1
,
水口 陽子
1
,
渡邉 繁子
1
,
武田 美津代
1
,
桑野 タイ子
2
1新潟県立看護短期大学
2前:新潟県立看護短期大学
pp.314-318
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901820
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はじめに
基礎看護学実習は,病院で行なう基礎看護学実習Ⅰ(2単位)と保健所・市町村で行なう基礎看護学実習Ⅱ(1単位)で,2年次後期に行なっている.
基礎看護学実習Ⅰは,学生にとってはじめて看護を体験する臨床実習である.この最初の臨床実習ではまず,何よりも看護の感性を育てることを第一にしている.最初の看護体験をどのように受けとめるかが,その後の学習に影響するだけでなく,看護に対する見方や考え方をも決定すると考えるからである.本稿では基礎看護学実習Ⅰの展開の実際と学生の学習状況を述べたい.
基礎看護学実習Ⅰは,病院および病棟の概要を知ること,患者を理解すること,入院患者に必要な日常生活行動の援助を行なうことを目標に計画し,1施設8病棟で実施した.実習病棟は成人系で診療科は内科・外科・整形外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・眼科・婦人科といろいろである.
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