連載 待合室で僕は・8
日本における血友病者のHIV感染を振り返って(2)
大西 赤人
,
大浦 信行
pp.568-569
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901655
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昨年より僕は,縁あって,中央大学商学部の総合講座を担当している.年間のある時期,週1度・1コマ90分の授業を連続して5回行なうだけだが,学生の数は結構多く,去年が120人余り,今年は190人以上が履修者名簿に名を連ねていた.
この授業で僕は,ジャーナリズムやマス・メディアの在り方,つまりは「報道」の在り方の分析を主題とした.我々が日頃見聞きしている「報道」とは,果たして「真実」をありのままに語っているのだろうか?そこには,伝える側の意図によって“歪み”が加えられていないか?たとえば,新聞やテレビによる判りやすい図式化のおかげで,むしろ我々は,様々な出来事の実相から遠ざけられているかもしれない…….
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