特集 研究に必要な視点と戦略
教育研究と教育実践―実践への寄与としての研究
井上 裕光
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.492-496
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私が小・中学校の授業の現場へうかがうようになってから,もう10年以上になります(もともと私は小学校教員養成課程の出身ですが,数理心理学専攻の大学院を出て,現職は看護系短大の統計学の教員となっています).最初は実験授業に関わっていただけでしたが,現場を見るのがおもしろくて,今は教師教育研究の立場から授業を創る手伝いをしています.
もちろん自分でも日々授業実践をしていて,それを学会で報告したり,現場の先生が実践報告を教育研究としてまとめる手伝いもしています.その経験のなかで,現場の感覚を生かした教育実践報告と学会での教育研究との違いに悩まされることもしばしばです.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.